ユンボ(バックホー)のハサミ・アタッチメントや部品

ハサミ(フォーク グラップル)

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ユンボにセットするアタッチメントの種類は沢山あるのですが、その中のひとつにフォークとかハサミとか呼ばれているものもあります。また、別の呼び方としてはグラップルとかフォークグラップルとも呼びます。

 

普通、フォークは、そのツメを使ってハサミ込み、吊り上げたりすることによって物体を移動させるアタッチメントです。廃棄物処理現場や、木造家屋などの解体作業で使われています。

 

このフォーク(グラップル)にも少しづつ異なったタイプの種類があります。例えば、相対する2本のツメで挟む形式のもの、片側がツメ3本でもう片方がツメ2本の形式のもの、そして両側のツメが開閉する形式、片側が固定されてもう一方だけが開閉する形式のものなどなど。さらには、全旋回式といって360°旋回するものもあります。

 

グラップルのなかで、5、6本のツメで物体を包み込んで吊り上げ、移動させるタイプのものをオレンジグラップルと呼んでいます。オレンジグラップルは、廃棄物処理現場などでよく見かけることが出来ます。

 

このフォークというアタッチメントの構造上、解体作業などで極度に、非常に強い負荷がフォーク自体に掛かった場合、その負荷の方向によってはフォークが変形する恐れがあります。そんな場合には、油圧ショベルのアタッチメントの修理などを行なってくれる業者に修理を依頼するしかありません。ですから、コンクリート建築物の解体作業にフォークを使用するのは無理があり、変形などを避ける為にもフォークをコンクリートの建築物の解体に使うのはやめましょう。ですが、木造建築物の解体作業には、かなり活躍します。

破砕装置のアタッチメント(圧砕機・カッター・ブレーカー・リッパー)の種類

●<圧砕機>
圧砕機というアタッチメントは、破砕装置の1つです。別名:ペンチ型破砕機とも呼ばれます。
構造的には、ペンチの様なアゴで物体を挟み、「圧縮・曲げ」によってコンクリート建築物の解体作業などを行います。利点としては、油圧式ブレーカーよりも騒音が小さい点です。よって、都市部や住宅地の近くなど周囲の環境に配慮する必要がある場合に多く使われます。

 

<用途別の圧砕機の種類>
コンクリート建築物の破砕・・・大割圧砕機、小割圧砕機
道路のアスファルトの破砕・・・道路圧砕機

 

 

 

●<カッター>
カッターとは、圧砕機同様に橋装置の一種で、ユンボ(油圧ショベル・バックホー)のアタッチメントの1つです。構造的には、上記の圧砕機のアゴの部分にカッター(刃)を備えているものを指します。刃を備えているため、ユンボの油圧を利用した非常に強力なハサミとしてコンクリート建築物の解体現場などで、鉄筋なども切断することができ、また、金属リサイクル現場でのスクラップの切断に使用することもあります。

 

タイプとしては、鉄筋などの切断専用のカッターや、大割圧砕機のアゴの根元にカッターを備えた圧砕と切断の2wayタイプのものがあります。

 

 

 

●<ブレーカー
ブレーカーというアタッチメントは、ユンボ(油圧ショベル・バックホー)の油圧によって、シリンダー内をピストンを往復させて先端にあるチゼルという、いわゆるノミに役割をする部分に衝撃を起こし、そのチゼルによって道路工事でのアスファルトの破砕や、コンクリート建築物の解体作業、採石場などの現場で岩石の破砕など行なう破砕装置です。空気圧式よりも油圧式の方が騒音が小さいのですが、それでも結構、騒音が発生します。
<ブレーカー付きユンボの運転・操作に必要な資格について>
ブレーカーを取り付けられたユンボを運転・操作する場合には、機体質量が3トン以上の場合には解体用の車両系建設機械として運転技能講習の資格が必要です。また、機体質量が3トン未満ならば解体用の小型車両系建設機械として特別教育の資格が必要となります。

 

 

●<リッパー
「リッパー」とは、破砕に特化した掘削用のアタッチメントですが、ユンボにも装着することがあります。リッパーの大きなツメによって岩盤を砕いたり、道路のアスファルトの剥離作業に使ったりします。
ユンボ(油圧ショベル・バックホー)のバケットの種類の中に、「リッパーバケット」というショベル系のアタッチメントがありますが、このリッパーバケットは、掘削を行なう通常のホウバケットにリッパーが取り付けられたもので、掘削作業も出来ますし、破砕作業もできる便利なバケットです。

切削機(はつり機)・林業用アタッチメント・草刈機

●<切削機(はつり機)>
ユンボ(バックホー・油圧ショベル)のアタッチメントの中でアスファルトなどのはつり作業を行うものとして切削機(はつり機)があります。ドラム式とロータリー式のものがあり、ドラム(ドラム式)やディスク(ロータリー式)に沢山のビットが付いていて、はつり作業を行います。使用される動力は、油圧モーターと電動モーターの2種類があります。

 

 

●<林業用アタッチメント>
ユンボ(バックホー・油圧ショベル)のアタッチメントには、林業で使うアタッチメントもあります。実際、林業では、パワー溢れる機体で、山林の斜面でもラクラク作業できるクローラーを履いた走破性の優れているユンボは大活躍します。

 

木材を掴んで移動・運搬する木材用グラップルのほか、切断や枝払い、そして測尺機能を持ったプロセッサー、そして立っている木を切断・伐採し、その木を掴んだ状態で枝払いを行うハーベスターなど、特殊な機能を持ったアタッチメントが存在します。

 

 

●<草刈機>
草刈機がユンボのアタッチメントの1つであることを初めて聞く方も居られるかもしれませんね。実は、堤防や山林、ゴルフ場などなど人手で草刈作業ができなかったり、また、膨大な作業の省力化などの目的で使用されます。草刈機を取り付けるタイプは、小型ユンボやミニショベル用のものがほとんどです。

金属リサイクルのアタッチメントの種類:解体機・リフティングマグネット

●<自動車解体機>
自動車解体機は、金属リサイクル用に使われるユンボのアタッチメントの1つではありますが、他のアタッチメントとは異なり、装備が大掛かりである為に、装備するのが面倒で、通常は専用機として使用されることが多いです。切断力の高い強靭な解体アタッチメントです。
クランプアームによって解体する自動車を動かない用に押さえ込んで、切断・もぎ取り・仕分けを行なう専用機です。

 

 

 

●<リフティングマグネット
リフティングマグネットは、電磁石を用い自動車の解体スクラップや鉄製のスクラップ、それに鉄材などを吊り上げ、移動させるため、ユンボ(バックホー・油圧ショベル)に装着するアタッチメントです。金属リサイクルの会社の現場などでは、鉄くずなどをマグネットによってくっ付けて移動させたりダンプなどに載せたりする、このリフティングマグネットの様子がよく見かけられます。

 

電磁石に使用する電気は、ユンボ以外の外部から電気を供給する場合と、ユンボ自体に発電機が装備され、それによって電気を発生させ場合があります。

 

また、オペレーターとして、このリフティングマグネットを装着したユンボを運転・操作する場合において注意が必要な点は、小型移動式クレーンの資格である運転技能講習を受講する必要があるということでしょう。皆さんも、リフティングマグネットを操作する場合には注意しましょうね。

ショック内蔵座席シート

ユンボ(バックホー・油圧ショベル)を操作・運転するオペレーターにとって、ショックや振動、騒音などが大きいと作業後の疲れも大きいですね。ユンボのオペレーターにとっても、安全作業を行う上に置いて快適な作業を行なえる環境というのは大切です。

 

ブレーカーを装着したユンボを操縦し、破砕作業する際などは、かなりのショックや振動、それに騒音が発生します。また、悪路での作業などでは振動・ショックは付き物です。そのような、悪条件のユンボの運転・操縦の環境からオペレーターを守ってくれるのがショック内蔵座席シートです。

 

ユンボの振動からくるオペレーターの疲れを軽減させるショック内蔵座席シートは、もはや必需品ですが、ユンボだけではなく他の建機や、はたまた、農業機械などにも装備して快適で安全な運転を確保する装備です。

 

中古ユンボや中古建設機械をオークションや中古建設機械販売業者から購入する場合に、ショック内蔵座席シートが装備されているか是非確認しておきましょうね。ショック内蔵座席シートが付いていない場合には、コマツ日立建機クボタヤンマーコベルコなどなど建設機械メーカーで純正ショック内蔵座席シートを購入するのもよいでしょう。純正品は高くて購入できないという方は、ヤフーオークションなどで純正じゃないショック内蔵座席シートも格安で購入できると思います。

アタッチメントの中古販売や、その部品の販売について

ユンボは別名、バックホーとも呼ばれる建設機械の1つですが、実は、非常に応用範囲が多く便利な建機です。

 

草刈りや木造家屋の解体作業、廃棄物処理やコンクリート建築物の解体などなど、いろいろな作業によって、それに応じたアタッチメントが豊富に揃っていて対応できるようになっています。

 

中古のユンボや中古のアタッチメントは、販売されている価格も安いので、比較的、購入費しやすく敷居も低いですね。

 

ですが、ユンボの中古やアタッチメントの中古は、部品や一部が痛んでいることもありますので購入後、部品を購入して交換しなけばならない場合もありますが、アタッチメントの部品でもあるブッシュやシム、ピンボス、再生ツースなども販売しているメーカーもあるようです。

 

また、リースを行っている業者もありますので、場合によってはリースも選択しても良いでしょう。

 

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