小型ユンボ(ミニユンボ)・ミニバックホー

小松製作所(コマツ・komatsu)のミニユンボPC01

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コマツ(小松・komatu)のPC01というマイクロユンボは、コマツが誇る世界で一番小型のユンボです。

 

超小型のマイクロユンボ(超ミニバックホー・超ミニショベル)は、1トン、2トンなどの機械質量を持つ小型ユンボでも進入できないような狭い現場や狭くて作業できない現場など、例えば住宅地でも設備工事や狭い道路工事など、以前は人手によって作業するしかないような狭い場所でも掘削ができたり、埋め戻し作業ができたりする非常に便利な建設機械です。

 

コマツのマイクロユンボのPC01の仕様は機械質量が300kg、車体幅が580mm、標準バケット容量が0.008m3です。エンジンはホンダ(honda)の3.5馬力(定格出力は2.6kW/3000rpm)です。

 

このコマツPC01の最大の特徴は、機械質量が300kgと軽量であるということです。これにより、PC01を軽トラックに積載することができ、遠い現場でも抜群の機動力で運搬することが出来ます。造園業を営んでいる方や農家の方でも気軽に運搬できますね。ちなみに、軽トラックの最大積載量は350kgなので、現在のところ軽トラに積載できるミニユンボは、このコマツPC01だけです。また車幅が車体幅:580mmとこのクラス最小であることも狭い現場への進入性に優れている点ですね。

 

整備・点検などメンテナンスにおいてもフルオープンボンネットを採用することにより、時間と手間がかからない親切な設計になっています。もちろん、住宅地周辺での設備工事、配管工事や、夜間工事を対象として開発された機種ですので超低騒音設計です。

 

このコマツ(komatu)のPC01のアタッチメントには300mmの広幅バケットや150mmの狭幅バケット、それにキャリーバケットに三本爪リッパーなどがあります。当然、ブレードも装備されています。

 

 

 

<各建機メーカー 超小型ユンボ(マイクロショベル) 比較>

 

◆コマツ pc01 ・・・機械質量:300kg  車体幅:580mm  エンジン:3.5馬力(ホンダ) フルオープンボンネット

 

◆ヤンマーSV05 ・・・機械質量:550kg  車体幅:580mm  エンジン:7.2馬力 
 フルオープンボンネット

 

◆クボタK-005-3・・・機械質量:500kg  車体幅:690mm  エンジン:4.5馬力(クボタ) フルオープンボンネット

 

◆竹内製作所 TB108・・機械質量:810kg 車体幅:680〜900mm(スパンナー機構)
 エンジン:9.7馬力(ヤンマー2TNV70) フルオープンボンネット

 

◆日立建機ティエラ ZX8U-2・・機械質量:810kg 車体幅:740〜910mm(スパンナー機構) エンジン:12.9馬力(ヤンマー3気筒3TNV70) フルオープン式エンジンカバー

ヤンマーのマイクロ ショベル(ミニユンボ) SV05-A

ヤンマーは、ディーゼルエンジンなどのエンジン、農業機械、小型船舶などで有名ですが、ミニユンボなどの小型建設機械も製造・販売しています。

 

国内では住宅街での設備工事、配管工事など小規模な現場の作業のために、1トン未満のマイクロ ユンボの需要が増加してくるとヤンマーも考え、超小型のショベルの開発、販売に努力しています。ヤンマーの機械質量1トン以下の超ミニショベル(マイクロユンボ)はSV05-A、SV08-A、09JUSTがあります。そして、一番小さな機種がヤンマー「SV05-A」です。

 

ヤンマーSV05-Aの仕様は、機械質量が550kg、車幅が580mm、エンジンは7.2馬力(定格出力は5.3kW/2000min-1)で、点検・整備などメンテナンスの時間短縮、作業の効率化のためにフルオープンボンネットを採用しています。

 

◆ヤンマーSV05 ・・・機械質量:550kg  車体幅:580mm  エンジン:7.2馬力 
 フルオープンボンネット

 

このヤンマーSV05-Aの特徴としては、機体の幅:580mmとこのクラスでは最小である点でしょう。この機体の幅:580mmはコマツのpc01と全く同じですから、狭い現場への進入性に優れています。住宅地の路地裏の狭い通路などでも楽々進入できますよ。

 

ですが、機体質量は550kgですので軽トラックに載せることは出来ません。機体質量がコマツpc01よりも重い分、エンジンの馬力は7.2馬力とパワーがあります。軽トラックで移動するなどの機動性より進入性とパワフルなパフォーマンスを要求される方にはオススメです。

クボタのミニバックホー「K-005-3」

クボタ(kubota)は、農業機械のメーカーとして有名ですが、実は、バックホー(ユンボ)などの建設機械の製造・販売も行なっています。クボタは、ミニバックホーの販売を努力してきた結果、世界的に随分と販売台数が伸ました。

 

クボタ(kubota)の中には、建設機械事業部があり、ユンボ(油圧ショベル)やミニバックホー、ホイールローダーなどラインアップも豊富です。クボタのユンボとしては、「ミニバックホー」と「油圧ショベル」があります。「ミニバックホー」の後方小旋回機・標準機、超小旋回機、超ミニバックホーがあります。そして、「油圧ショベル」としては、後方小旋回機、超小旋回機、標準機などがあります。

 

クボタ(kubota)のバックホー(ユンボ)の中で最小の機種といえばクボタ「K-005-3」です。クボタ「K-005-3」の仕様としては、機械質量:500kgで全幅:690mm、エンジンは超低騒音設計のクボタの自社製液冷単気筒立形ディーゼルエンジン4.8馬力を搭載しています。ブレード装備、そしてフルオープンボンネット、グリスフリーシステムという機能も備えています。

 

◆クボタK-005-3・・・機械質量:500kg  車体幅:690mm  エンジン:4.5馬力(クボタ) フルオープンボンネット

 

ブレードは、バケットで掘削した穴を埋め戻しする作業などを行う場合にはとっても便利です。フルオープンボンネットは、点検・整備などのメンテナンスの簡略化、時間短縮などに威力を発揮します。

竹内製作所(TAKEUCHI・タケウチ)のマイクロユンボTB108

竹内製作所(TAKEUCHI)は、世界で初めてミニユンボを開発した建機メーカーですね。長野県にあるこの建設機械メーカーは、製品の販売先の9割が海外で、ミニユンボのTAKEUCHI(タケウチ)のブランドは、ヨーロッパやアメリカなど海外では有名です。

 

竹内製作所(タケウチ)の最小のユンボは「TB108」という機種です。タケウチの「TB108」の仕様は、機械質量:810kgで車体幅は最小680mm〜最大900mmまで調節可能なスパンナー機能を装備、エンジンはヤンマーの9.7馬力の2気筒ディーゼルエンジンを搭載しています。幅調節できるブレード装備。

 

◆竹内製作所 TB108・・機械質量:810kg 車体幅:680〜900mm(スパンナー機構)
 エンジン:9.7馬力(ヤンマー2TNV70) フルオープンボンネット

 

スパンナー機能というのは、左右のクローラーの間隔を広くしたり狭くしたりすることが出来る機能のことで、「TB108」の車幅は、最小680mm〜最大900mmまで調節可能になっています。それと同時に、ブレードの横幅も調節できるようになっていて、非常にオペレーターに対して気を使ったキメの細かい機能を装備しています。この点はやはり、日本のメーカーらしいですね。

 

タケウチの「スパンナー機能」のような可変脚機構を装備しているミニユンボはクボタのミニバックホーのU-10-3、U-008DHや、日立建機ティエラのZX8U-2、ZX10U-2、ZX17U-2、それにヤンマーのSV08-A、09JUSTなどがあります。進入性を重視したい場合には車体幅を狭くしてやれば良いし、作業の安定性を重視する場合には車体幅を広くしてあげれば良いですね。

日立建機ティエラのミニバックホーZAXIS8U

日立建機は、建設機械メーカーの中でもコマツと並んで、超小型のマイクロユンボから超大型の油圧ショベルまで幅広いユンボを取り揃えている建機メーカーです。そして、日立建機の小型建設機械部門を担当している会社が「日立建機ティエラ」という会社です。

 

日立建機ティエラが製造・販売している最小サイズのミニユンボは「ZAXIS8U」という機種です。日立建機 ZAXIS8Uの仕様は、機械質量:890kg、車体幅:740〜910mm(スパンナー機構)、エンジンはヤンマーの12.9馬力(定格出力 9.5 kW)の3気筒3TNV70エンジンを搭載している。フルオープン式エンジンカバーを採用することによって点検・整備などいメンテナンス作業の簡略化、時間短縮なども実現しています。ブレード装備なので整地作業や穴埋め作業も大丈夫です。

 

 

◆日立建機ティエラ ZX8U-2・・機械質量:810kg 車体幅:740〜910mm(スパンナー機構) エンジン:12.9馬力 ヤンマー3気筒3TNV70エンジン フルオープン式エンジンカバー

 

 

日立建機ティエラ ZX8U-2の特徴は車体幅:740〜910mmまで調節できる可変式脚機構を採用している点でしょう。狭い通路の住宅地での作業の場合には車体幅:740mmで、また、安定した作業を要求される現場では車体幅910mmで作業することができます。

 

また、1トン未満のマイクロユンボの中では、機械質量:810kg 車体幅:740〜910mmと大きい方ですが、その分、作業は、12.9馬力のエンジンを積んでいるのでパワフルです。

 

 

ミニユンボ(小型ユンボ)の中古とレンタル料金

ミニユンボ(ミニバックホー)のような小型ユンボは、中型機が入り込めないような道の狭い住宅地の道路工事や、造園業を営んでいる会社、あと農家などでも大活躍します。

 

人力によって穴や溝を掘るのはとても大変で、いくらミニと言って小さくても、そのパワーは凄いものがあります。

 

ヤンマーでもコマツ、クボタやコベルコなどのミニユンボの中古だと、そんなに高価な物ではありませんので、農家の方でも無理なく購入できると思います。

 

中古建機の販売店やオークションなどで探せばお手頃な価格で見つかる場合も多いです。また、短期間のニーズでしたら、いくら中古の価格が安いと言っても購入する必要は無く、レンタルで十分な場合もあります。

 

幾つかのレンタル会社のミニバックホー(小型ユンボ)のレンタル料金を予め調べて比較し、格安なレンタル料金の所を探してみましょう。

 

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