ユンボのアタッチメントであるバケット

ユンボのバケットの種類

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建設機械の中で、ユンボ(油圧ショベル・バックホー)は、幅広い作業を行うことが出来る便利な重機です。なぜ、ユンボは、幅広い作業ができるかと言うと、そのアタッチメントの種類の豊富さにあります。様々なアタッチメントを付け替えることによって掘削作業や破砕、解体作業、切削、それに林業の作業や草刈など様々な作業を行なえます。

 

ユンボのアタッチメントの中でよく見かけるものが工事現場や建設現場での掘削作業に用いられるバケット(バケツ)です。バケットの種類も様々な種類があり、その特性によって用途が違ってきます。

 

 

<バックホー(バックホウ)仕様のバケットの種類と用途について>
●法面バケット・・・・・ケットの底面が平面になっており、法面の整形や締固めもできる
●梯形バケット・・・・・掘削断面が台形や三角形になる
●スケルトンバケット・・一見すると普通のバケットですが、底板が格子状の網目になって網目より小さな物体はバケットから落下し、「ふるい」のような役割をする。
●ピラニアバケット・・・バケットにピラニアのようなアゴを付けてあり、そのアゴを開閉させて瓦礫などを掴む機能がある。用途:木造家屋の解体等
●リッパーバケット・・・リッパーと呼ばれるツメにより破砕に特化したバケット。バケットにより掘削もでき、バケットに付いているリッパーによって破砕も出来る。
●スノーバケット・・・・除雪用のバケット
●ガラ処理バケット・・・外観は普通のホウバケットですが、バケットの内側に破砕機が取り付けてあり、それによって解体ガラを小さく破砕する。

 

 

バックホー仕様以外のバケットとしては、テレスコピック式の伸縮アームを用いて地面より低い位置を掘削するのに用いるクラムシェルバケットや、車両のある地面よりも高い位置を掘削するのに適したローディングショベル用バケットなどがある。

スケルトンバケット(新品や中古)

ユンボ(油圧ショベル・パワーショベル・バックホー)に装着するアタッチメントであるバケットの種類もいろいろありますが、その中でスケルトンバケットと呼ばれるものがあります。

 

スケルトンバケットとは、一見すると普通のバケットですが、底板が1枚のが鉄板ではなく、格子状の網目になって網目より小さな石や瓦礫などの物体はバケットから落下し、網目より大きい物体がバケットの中に残るような設計になっていて、いわゆる、「ふるい」のような役割をするバケットです。

 

格子状のアミ寸法が違うスケルトンバケットを使い分けると、ふるいにかける物体(玉石や岩石等)のサイズも調整できます。アミ寸法が違うスケルトンバケットを買い揃えるのが大変ならばレンタルを利用できる会社もあるようですので利用してみてはいかがでしょう。

 

 

<スケルトンバケットを取り扱っている会社の紹介>
●タグチ工業・・・・岡山県岡山市平野561-1
●株式会社オノデラ・・・北海道旭川市東鷲栖2線11号2537番地14
●日立建機カミーノ・・・〒999-3737 山形県東根市大字若木字七窪5600-1

 

 

スケルトンバケットは、ユンボに装着し、河川などの底にある大きな石や玉石などを採石し、ふるいにかけ選別する作業を行うことができる他に、建設工事などでセメントを混ぜて撹拌したりすることも出来ます。また、現場によっては解体に使うこともあります。欠点としては、格子状の網の部分の強度が、構造上、普通のバケットの底板に比べて弱いので、長期間、使っていると、その部分が磨耗し、強度が低下して変形・破損することがあることでしょう。

 

スケルトンバケットの中古は、価格的にもお手頃なので、探してみるのも良いと思いますが、購入前には、摩耗が酷くないか?強度は十分か?などを十分にチェックしておきましょう。また、リースを行っている会社も有りますので、新品の購入、中古やリースなどいろんな選択肢を考えてみましょう。

オノデラ製作所のピラニアバケット

ユンボ(油圧ショベル・パワーショベル・バックホー)のアタッチメントで「ピラニアバケット」と呼ばれているものがあります。ピラニアバケットは、バケットにピラニアのようなアゴを付けることにより、そのアゴを開閉させて瓦礫などを掴むことができます。従来のバケットの「すくう」という機能に「つかむ」という機能を加えた便利なバケットです。主な用途としては、木造家屋の解体等ですね。現場によっては、鉄筋のような細いものを挟んで移動させる場合も有るのですが、その場合は、ピラニアの様な歯の部分の磨耗が激しく、メンテナンスも頻繁に行なわなければならなくなります。

 

ピラニアバケットは、開発元であり、特許を持っている「オノデラ製作所」が有名ですね。「オノデラ製作所」では、ユンボなどのアタッチメントや、破砕機・環境関連機器を開発・製造しているユニークな会社です。

 

●オノデラ製作所・・・北海道苫小牧市沼ノ端203番地673

 

<オノデラ製作所のピラニアバケット 紹介>
●ピラニアバケットIII・・・オノデラ製作所の定番ピラニアバケット
●スーパーピラニア・・・バケットを左右に360度旋回することができる。
●ごろぴかどんピラニア・・・DC24Vの電磁石を内臓し、鉄屑をそのマグネットで引きつけて移動・運搬できる
●スケルトンピラニア・・・スケルトンバケットにピラニアバケットのピラニアのようなギザギザしたアゴを組み合わせた特殊な機能を持ったスケルトンバケット

ピラニアバケットと破壊工作車「ありま号」

ピラニアバケットは、北海道の苫小牧市にあるオノデラ製作所によって開発されたものです。ピラニアバケットは、バケットにピラニアのようなアゴを付けたことにより、その部分を開閉することによってて瓦礫などを掴んだりする機能を付与したものです。そのピラニアのアゴのような外観から「ピラニアバケット」と呼ばれています。

 

このピラニアバケットは、従来のユンボ(バックホー・油圧ショベル)に使われているホウバケットの「すくう」という機能に、ピラニアのアゴで「つかむ」という機能を加えた便利なバケットで、木造家屋の解体等で活躍します。

 

この様なピラニアバケットの持つ「すくう」「つかむ」を併せ持った便利な機能に着目した消防署では、消防活動に用いる破壊工作車に用いるケースもあります。ユンボを消防活動に使っているケースがあるというのは聞いたことがありますが、その中でピラニアバケットを採用しているものでは旭川市消防本部の破壊工作車「ありま号」が有名ですね。

 

ありま号は、10トンクラスのホイール式油圧ショベルを改造し、消火活動の際に、ピラニアバケットによって消火活動の邪魔になる家屋の外壁や障害となる看板などを破壊することによってよりスムーズで効率的な消火活動を行うことができます。また、バケットにノズルを装備していて、そこから放水して鎮火できるという優れた破壊工作車です。

 

なぜ、クローラー式でなくタイヤを履いたホイール式であるのかは、迅速に現場に駆けつけられるようにタイヤを履いて機動力を高めたいという理由からですね。

 

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